2009年7月 6日 (月)

登り裏甲の加工

登り裏甲:破風板の上にあって、箕甲の部分の野地板の端部を受ける材…ってな解説になるんですが、これもやはり軒反があるが故、大変な加工になってきます。

Noboriurago1 ▲見付け幅としては35㎜程度なんですが、破風面から70㎜くらい出したいので、全体幅は105㎜以上必要なわけで…。まあ、画像にあるように、材の不要になってしまう部分が多い、分損の多い部材なんです。木口裏甲ってのもあるんですがねぇ…。

Uragouaradori1 ▲こんな形に木取られました。しばらくは乾燥させておきたいところ、挽いてばかりの材のようで、まだちょっと湿ってました。

Kariggumihahu1 ▲仮組は、破風板まで取り付いてます。画像の矢印にあるように、破風板の上に登り裏甲が乗るわけです。この材どうしの削り合わせがまた大変なんです。

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2009年7月 4日 (土)

破風板の加工

次に破風板(はふいた)の加工です。

Hahuarikakou1 ▲画像下、ベニヤの原寸型をもとに、画像中ほどにあるように、板材を型通りの形にしました。更に、桁に取り付ける為の、蟻加工がしてあるのが、画像の上の方に乗ってます。

Hahuarikakou2 ▲こんな風に、掘り込みます。ちなみに、このお堂の破風板の厚みは35㎜位です。幅は約160㎜位でグーっと反っていて、長さは向拝(ごはい)側で2400㎜位です。

Ketaarikakou11 ▲こっちは丸桁(がんぎょう)の蟻のオスの加工画像。破風板を上から落とし込むわけです。

Ketatohahukari ▲こんな風に、組みます。

Karigumi2 ▲あ、もう桁と棟まで組まれてる。小さいお堂なので、ここまで仮組してしまおうっ!て感じです。それでも場所とってるなぁ。

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2009年7月 1日 (水)

虹梁の加工

社寺建築にはとかく彫刻が付きものですね。正直なところ、お寺と神社の違いや、お寺の宗派による違い、また建築様式(和様、唐様、ナド)による違い、決まり事などがあるのか無いのか分からないまま加工に入ってしまっています。

1 ▲虹梁(こうりょう)の加工途中の画像。断面も曲面ですし…。

1_2 ▲虹梁ひとつとっても、このように様々な部分名称があり、彫刻加工等が発生します。

彫刻専門の業者さんもあるようですが、我々の手でがんばっていきましょう!

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2009年6月23日 (火)

桁の加工

桁の加工です。

社寺建築では、材が例え、角であろうと、“丸桁”(がんぎょう or がぎょう)と書くそうです。昔は桁に丸太を使用する事が多かったからとか…。

Ketakakou1 ▲加工は大体終わってますね。キレイに並んで欠きこんであるのは化粧垂木の欠きこみ。木間返しで垂木を入れることにしました。29本分の欠きこみです。

Ketasakikakou2 ▲木口には破風板が絡むので、蟻加工にして途中で止めて、あごに乗せるようにします。あごで残した木口には、後で割れ止めに白いペンキを塗ります。

Ketahasirakari1 ▲柱のホゾ加工との仮組みをしてみます。ホゾは成(高さ)を固くしてきかせるのがコツです。

今は梅雨時なので、材が乾燥してくると、またいろいろな“怖さ”を感じてしまいがちですが…。

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2009年6月18日 (木)

お稲荷さんの製作開始!

とうとう、近所のお寺様のお稲荷さん?お堂?の工事が始まりました!

木工の刻みの段階ですが、墨付けから序々にという感じです。

Noborikataitaa ▲地道に描いていた原寸図から、破風板や登り裏甲など、アールがついた部材のベニヤ原寸型を作ったりします。

Dodaiaria ▲土台の仕口も思案のしどころ?ですね。通しホゾにして、クサビ打ち込みするのが一般的なようですね。

しかし、いかんせん小さいお堂ですので実際墨付けしてみると、加工が細かすぎやしないか?ナドと思い、蟻ホゾでやってみようかと…。うまくいくかな?

刻みも始まり、青森ヒバのいい香りがします。ですがさすがに針葉樹、正直柔らかい。

普段、どちらかと言えば広葉樹を扱う事が多い当社の職人はどのくらい、仕口を固目に加工するかといったコツ的なものをつかむのが難しいか…?

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2009年5月18日 (月)

全てムク材の大テーブル

オフィスの会議用などの大テーブル、

私の知る限りではほとんど突板練りつけ、orメラミンもので製作した大テーブルばかりでしたが、天板が3300X1200mm,(総高さ750mm)の大テーブルをムク材で製作したのは初めてです。

たまたま、乾燥していて、条件の合う良い板が当社にストックされていて、本当に良かったな、と思います。正直、あまり納期も無かったので。

006a ▲これが完成した状態です。全てナラのムク材で、天板は長さ1200mm,幅160~200mm,厚さ45mmの板材を剥いでいます、20枚位使ったでしょうか。良い材料が揃いました。

あとは、室内空調による材の収縮が心配ですが…。

塗装はオイルで白っぽい色が若干ついてます。

001a ▲搬入の都合などがあって、天板は2分割、脚部も貫などとバラにしてあって現場で組み立てをしました。

002a ▲天板どうしを、天板の裏に加工してボルトで引いています。

010a ▲天板の裏を手で触られることもあるでしょうから、木ビスでフタをしておきます。

万が一、この大テーブルが移設となっても、またバラせるようにしました。

012a ▲イスはお客様がご用意されたものですが、イスが並ぶと雰囲気でますね。

会議室の内装も私が今まで見たことのある雰囲気ではなく、普通の部屋、一般家庭のリビングのようでした。私がここで会議に出席したら…、心地よくて寝てしまうかな?

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2009年4月16日 (木)

有り難く、受注と相成りましたが…

ご近所のお寺様より、小さめのお堂の建て替えのご相談があってから、1年以上は経ちましたが、有り難く、当社へのご発注を頂きました。

この不況の中、ということもあり、大変有り難いことです。今日に至るまで大変な出来事があったのですが、そのことを胸に妥協のない物造りをと、更に気を引き締めて取り組んでいかなくては、と思っております。

先日の書き込みでも紹介したとおり、図面は大方描けていたのですが、千葉の持井工務店さんからアドバイスを頂いて、描き直し、ようやく原寸図を描き始めました。

Sany0004a

▲向拝周辺の図

小さいお堂なので、基本に則ると不格好になってしまうところも出てきた。ある程度のデフォルメをしながら…。

Sany0008a ▲棟の部分。

このお堂は銅板葺きの屋根になる。

詳しい工程は後日、当社のホームページに載せたいと思ってますが、纏め切ることはできるのだろうか…?

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2009年3月13日 (金)

徹夜の造作工事

百貨店の工事において、ひと店舗のみの改装のときは、周囲に埃などを漏らさぬぬよう、また、工事の状態を一般のお客様に見えないように仮囲いをして施工します。

ですが、騒音が出る場合、防ぎようがなく、百貨店様の営業時間後に搬入~作業というのはよくある話です。こんな場合、少し大がかりな工事ともなれば、徹夜作業はよくあることです。

そんなわけで、今回は某百貨店様の徹夜の木工造作工事の風景を…。

002a ▲化粧板で製作した地袋(物入れカウンター)を壁面に並べて、壁に取り付けていきます。

003a ▲地袋に併設される対面接客カウンターの取り付けです。

床がモルタル面なので、まず水平ということはあり得ません。10mm位の不陸があることが想定されます。高さの調整をしながら据えていくことがポイントの一つになります。

005a ▲地袋の上に、造作物が乗ります。

007a ▲今日(今晩?)の作業はこれでひとまず終了。

21時過ぎから搬入をし始めてから、翌朝5時位までの作業となりました。

まあ、目標通りといったところでしょうか。あぁ、眠い。

018a ▲完成し、商品が並びました。

化粧品は物量が多くて陳列が大変ですねぇ。

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2009年1月30日 (金)

先日の“お堂”の件で船橋の工務店、持井さんにアドバイスを頂きに寄らせてもらいました。

材料は何がいいのかetc…。

書籍を見て、多少なりとも勉強をし、いったんは決まり事に則って図面を引いてみるも、

いかんせんあまり大きくないお堂であるため、いかにバランス良くデフォルメしていくか…。

それが大事なような気がしました。

やはり、造るなら“カッコいい!!”まずこれが大事ですねぇ。

あとは見積もり、金額はウン百万?!

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2009年1月16日 (金)

インテリアに限らず

富士室内工芸と名乗っておりますが、先にもこんなこと言った記憶がありますが、木で作れる物は何でも作ろうと…、いうことで、以前に当サイトで触れたことのある、近所のお寺さんに絡んでの事でございますが、なんと、小さいですがお堂を建ててみよう!という話が持ち上がってまいりました。

A ▲上司からはまずラフスケッチでいいから描いて提案するよう仰せつかっていますが、当サイト管理者は、難しそうな社寺建築物をいきなり、イメージのみでラフにスケッチするような器用さは無く、本や他サイト様を参考に調べに調べてから、正面図や側面図を描き、やっとパースに至ったのでした…。

A_2

▲正面図

A_3 ▲側面図

果たしてどのような話の流れになるのか?

ここまでの経緯、専門の社寺関係の業者さんからみたら、どうということのないものでしょうが、当サイト管理者としては是非とも製作をしてみたいですね。

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